『3分間ネットワーク 基礎講座』を読んだ感想。
これを読む前に『ネットワークはなぜつながるのか』を読み進めていたのだが、あまりにネットワーク知識が貧弱だったらしく、難しくて途中で挫折してしまった。
それからもう少し噛み砕いて説明されている本はないかamazonなどで探してみたところ、この本に出会った。
はじめに言っておくと、かなりの良書だった。
この本は対話形式で、博士・ネット君・おねーさんによって話が進められる。
数学ガールもそうだが、対話形式というのは入門者にとってはかなり分かりやすく且つ楽しく学べる(冗長にはなってしまうが)。
初版1刷のせいか数箇所の誤植や日本語の間違いは見つけたが、プログラミングの本などと違い、概念的に捉えるものなのでそこまで深刻ではないだろう。
2刷以降で修正されてるのかどうかは分からないが、そこまで気にする必要は無い。
他に気になることと言えば、たまに知らない言葉がいきなり出てきたり、製本が若干雑だったりするところだけだった。
肝心の内容だが、OSI参照モデルのレイヤー1~4を中心的に説明しており、5~7はさらっと説明されている程度だった。
5~7については同著による『3分間DNS 基礎講座』や『3分間HTTP&メールプロトコル 基礎講座』を読むとより理解が深まるだろう。
また、ルーティングに内容を絞った『3分間ルーティング 基礎講座』も出版されているのでこちらも読むと理解が深まるはずだ。
自分自身もまだこの3冊については読んでいないので良いか悪いかはなんとも言えないが。
「別に本として読まなくても良い」という人は、著者が運営するWebサイトから無料で読めるのでリンクを貼っておく。
とりあえず私はこの3分間シリーズを読破し、ネスペの過去問でも解いてみようと思う。
また、『マスタリングTCP/IP』や挫折した『ネットワークはなぜつながるのか』も読める力はつくと思うのでそちらも合わせて読みたい。
それからパケット解析にも興味が出てしまった。
やりたいことが尽きないな。
おしまい。