最近読んだ本。

情報系の技術書しか感想を書いていないので、その他に読んだ本の感想をまとめて書くコーナー(?)を始めることにした。

 

偉そうに評論家のようなことをしているが、皮肉めいた読書感想文を読むような気持ちで暖かく見守っていただきたい。

 

1.筋トレする人は、なぜ、仕事で結果を出せるのか?

筋トレをする人は、なぜ、仕事で結果を出せるのか?

筋トレをする人は、なぜ、仕事で結果を出せるのか?

 

筋トレモチベを上げるための本。

自己啓発本はあまり読まないが、タイトルに惹かれて読んでしまった。

社会人向けの本だが、学生でも充分に役立つことが書いてある。

筋肉をつけることによって得られる利点筋トレと読書の関係などについて説明されている。

2時間もあれば余裕で読み終わってしまうので是非読んでみて欲しい。

 

2.小説 君の名は。

映画を2回観たあとに読んだ(そのあともう1回映画を観た)。

新海誠本人が書き下ろした小説ということで、気になって読んだ。

映画では詳しい描写がされていなかった場面や心理描写についても詳しく描かれており、映画と小説で相互補完的になっているように感じた。

純愛モノは久しぶりに読んだ気がする。というか今まで読んだことがなかったかもしれない。

若干のラノベっぽさは否めないが、映画を観た人には特にオススメする。

 

3.君の名は。Another Side:Earthbound

君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)
 

原作小説を読んでどっぷりと君の名は。沼にはまってしまった私が次に手に取ったのはサイドストーリー集だった。

三葉の父親の過去糸守町での日常などについて描かれている。

映画や原作小説を観た/読んだ人がこれを読めば、君の名は。がもっと好きになるはずだ。

 

4・5.グロテスク

グロテスク〈上〉 (文春文庫)

グロテスク〈上〉 (文春文庫)

 

 

グロテスク〈下〉 (文春文庫)

グロテスク〈下〉 (文春文庫)

 

君の名は。から打って変わってダークな世界観の物語。

上下巻合せて800ページ弱だったので中々の長編だった。

タイトルに惹かれて購入した。

スプラッタ系の血しぶきや肉片が飛び散るようなマニュアル通りのグロテスクではなく、汚い人間関係を描いた、そういう意味でのグロテスクだった。

生まれたときの境遇がどれほど後の人生に影響を及ぼすのか、改めて考えさせられた。

悪く言えば何の盛り上がりも無い単調な小説だが、読み終わったあとは謎の快感・爽快感のようなものが得られた。

 

 6.教団X

教団X

教団X

 

宇宙科学物理学生物学哲学量子力学政治経済、そして宗教

この本には著者のかなりの量の知識が詰め込まれている。

570ページの小説なので中々長い。

しかし、知識を詰め込みすぎた代償として物語性が失われてしまったように感じた。

つまり、もう少し語って欲しい部分と、逆に話が長く感じてしまう部分があり、そのバランスを調節してもらいたかった。

若干の感動と、大量の官能的な表現があることにも注意が必要だ。

そして、対称的な2つの教団を主軸に話は進められていく。

 

7.人間失格

人間失格 (集英社文庫)

人間失格 (集英社文庫)

 

恥の多い生涯を送ってきました。』で有名な小説。

本書を読むのはこれで2回目だった。

太宰治の半生を描いた自伝でもあり、遺書でもある作品のように思う。

作中では主人公の葉蔵がクスリに溺れて、そして女にまみれて人生が崩壊していく様子が描かれている。

この作品の公開後、しばらくして太宰治は自らの命を絶った

ちなみに、http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/301_14912.htmlから読めるので是非読んでみて欲しい。

 

8.小説 ほしのこえ

小説 ほしのこえ (角川文庫)

小説 ほしのこえ (角川文庫)

 

君の名は。を読んで他の新海誠作品が気になった私は、新海誠商業デビュー作であるこの作品を読んだ。

しかしこの小説は新海誠本人が書いたものではなく新海誠の原作をもとに大場惑が小説として書き起こしたものだということに注意しなければならない。

SFチックな世界観にあまり興味が無いのと、SFでありがちなカタカナが多くてその名前を覚えるのが大変だったのが、個人的には残念だった。

君の名は。と同じく「会いたいのに遠くにいて会えない」というのを上手く利用した作品だった。 

 

9.小説 秒速5センチメートル

新海誠作品を読むのはこれで3作品目となった(残るは『言の葉の庭』のみだが、なかなか書店に置いていない)。

新海誠作品の一種のパターンのようなものに気付いてしまった気がして、少しだけ悲しい気持ちになった。

前述した2作品とは違い、この作品は読み終わったあとに憂鬱な気分になる。

私が読んだ新海誠作品3つの中では一番好きな作品だ。

 

10.数学ガールの秘密ノート/式とグラフ

数学ガールの秘密ノート/式とグラフ

数学ガールの秘密ノート/式とグラフ

 

この本を読んだのはもう2~3回目になると思う。

面白くてどんどんページが進むので、読んでいてあまりストレスになることがない。

数学モチベが上がるので勉強する前に読んだりするのも良いかもしれない。

少しだけセリフのぎこちなさを感じる部分はある。

そしてユーリがあざとい。

このシリーズは継続して読もうと思う。

 

読んだ本が貯まったら、また一気に紹介しようと思う。

それでは。