『世界でもっとも強力な9つのアルゴリズム』を読んだ感想。
以前、たまたま立ち寄った書店でタイトルと表紙に一目惚れして、内容もロクに見ずに購入しました。
それをようやく読破したので紹介したいと思います。
この本はJohn MacCormick(ジョン・マコーミック)という英ディッキソン大学のコンピュータ・サイエンス教授の著書を日本語に翻訳したものです。
ページ数は、あとがきを入れて300ページちょっとなので、400ページを超える超大作・不朽の迷作『関数型プログラミングに目覚めた!(以下略)』よりはライトですね。
↓ちなみにそのときの記事です↓
初版が2012年なのでレビューするのも微妙な時期ですが、面白かったので良しとしましょう。
まず、タイトルには『世界でもっとも強力な9つのアルゴリズム』と書いてありますが、ソートアルゴリズムや探索アルゴリズムのような汎用的なアルゴリズムではありません。
例をあげると、公開鍵暗号法、誤り訂正符号、データ圧縮、データベース、デジタル署名など、情報処理技術者試験でおなじみのワードに加え、検索エンジンのインデクシングとページランク、パターン認識、決定不能性などの技術が説明されています。
とはいえ、そこまで難しい説明や専門用語は出てこないのである程度の知識があれば容易に理解できる内容なのではないでしょうか。
個人的には、自分の好きな分野を見つけるのに最適な技術書だと感じました。
この本を読んで、自分の興味ある分野を見つけて、さらに一歩上の専門書や論文に入っていける入門書のような立ち位置な気がします。
(ちなみに私はパターン認識に興味が湧きました)
技術書では割とはずれを引くことが多い私ですが、この本はとても良書だったかと思います。
技術書なので、値段は2000円と少々高めですが、気になった方は是非とも読んでみてください。
- 作者: ジョン・マコーミック,長尾高弘
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/07/19
- メディア: 単行本
- 購入: 15人 クリック: 437回
- この商品を含むブログ (21件) を見る